カフェ・オレなのでシオン先輩で書かせてもらおうと思っていたのですが、大人の事情によりリーちゃんで。
一度書かせてもらいたかったのですな、リーちゃん。
……いや、リーちゃんはこんなに乙女チックじゃないと思いますが。
ていうかイシトごとき相手で困っている姿が想像つかないんですが。
歯牙にもかけずにいてこそ愛しのリーちゃん!(言いたい放題)
とりあえず、女性向けゲームでキャラクターに歯の浮く台詞を並べ立てられる、あの気恥ずかしさが伝われば嬉しいです。
草さんにはごめんなさいで(脱兎)
…そういえば、リーちゃんと狼君がどういう風にお話するのかぜひとも知りたいところ!
リザリー・フェトルは後悔していた。いや、通常自分は、後で悔やんだりするような迂闊なことはしない。だからというか何というか、逆に想像だにしない事態に遭遇したから、どこかで判断を誤ってしまったのですわ。きっとそうですわ。……そうやってリザリーは今、自分を納得させていた。
「さっきから何をぶつぶつ呟いてるんだい?」
「……何でもありませんわよ」
しかしすぐに、イシトに声をかけられて否応なしに現実に引き戻されてしまう。仕方がないのできっとイシトを睨みつければ、イシトはにっこりといつものとってつけたような笑みを浮かべていて、なんとなくリザリーは安堵した。
「ねえ、リザ」
「……何ですの」
だが、胸をなでおろしたのもつかの間。イシトが相変わらず笑みを浮かべたまま、すっとリザリーの真正面から立ち位置をずらす。そして聞いてきた。
「カップ、どれにする?」
「は……」
「好きなの選んでいいよ。どれがいい?」
「…………!!」
リザリーは、そろそろ本格的にいたたまれなくなってカウンターに突っ伏した。こんなことなら、気づかぬふりをするべきだった。だが、今更後悔してももう遅い。
突っ伏したまま首をもたげて、リザリーは恨めし気に入り口のガラス戸を見やる。その取っ手にかけられた札は、『CLOSED』ではなく『OPEN』だった。……店の中から見た『OPEN』。それはつまり、外から見れば開店前ということだ。……いや、開いていますわね。ここに、一人だけ客がいますもの。そう思ったら、リザリーは札を力いっぱいむしりとって床に叩きつけたい衝動にかられた。
「あれ? 具合悪いの?」
何も知りませんとでも言いたげなのんきな声が、頭上から降ってくる。
「なんでもありませんわ……」
「そう? それならいいけど」
「何がどういいんですの!」
リザリーは思わず金切り声をあげる。だがイシトはというと、大して気にした風でもなくさらりとまた名を呼ぶのだった。
「リザ」
「今度は何かしら……」
「それで、カップはどれさ?」
「…………カップなんざどれでもいいですわよ」
「え? 何?」
「ど れ で も よ く て よ !」
目一杯の敵意を込めてそう答えると、イシトは唸った。
「うーん、せっかくなのになあ……どれでもいいの?」
「女に二言はありませんわ!」
「そっか。じゃあ、カップはおすすめってことで」
「!!」
リザリーはもう、いたたまれないどころか本気で店を丸ごと破壊してしまいたくなった。……いやむしろ、目の前の男を簀巻きにして穴に突き落として埋めてしまいたい。人間界にあるとかいうマリアナ海溝より深く。二度とそんな口が聞けないように。
リザリーはもはや敵意も悪意も何もかもむき出しにして、イシトを思いっきり睨みつける。……当人はというと、いつものすました顔で、背後の棚に並んだ色とりどりのカップを物色しては首を捻っている。リザリーが見ても、実に楽しそうだった。……何が『おすすめ』ですの、この恥知らず!
*
その日曜の穏やかな朝、いつものようにリザリーは図書館へ行ったのだ。そして適当な魔法書を読破して帰る途中に寄ったエスペランサの喫茶店が、もう十一時を回っているというのに未だに準備中だった。不思議に思って覗いてみたら、カウンターで頬杖をついて暇そうにしていた店員が、軽く目を見開いた。そして笑いながらガラス越しに手招きしてきたのだった。
つまりその喫茶店はイシトのアルバイト先であり、そして店長が開店札を『OPEN』にひっくり返し忘れていたのだ。だから当然客は来ない。客が来ないから、店長はいいかげんにもどこかへ行ってしまった。おかげでイシトは、客が来るまで一人で店番をする羽目になってしまった。どうやらそういうことらしかった。
それだけならまだいいのだが、イシトときたら、リザリーがわざわざ指摘してやったにもかかわらず、札を正しく返そうとしないのだ。それではいつまでたっても客が来ないとたしなめても、いいんだと言ってきかない。その意味を問う前に、あれよあれよと言う間にリザリーはカウンター席のど真ん中に座らせられ、今に至る。……大人の事情という奴で、喫茶店に一人で入ってカウンターでコーヒーを飲むなどという人間のような真似は、記憶にある限り初めてのことだ。おまけにその店はなんと自分一人が借り切った状態で、さらに店員は、そのたった一人の客を相手にして実にかいがいしく働いているのだった。ちなみにイシトは、BGMに流していた有線放送のチャンネルまで変えてしまった。……そう、自分のためだけに!
そこまで記憶をたどり、そのあんまりな思考回路にリザリーはまたもや突っ伏した。顔から火が出そうだった。……ああ、何という屈辱!
「あれ? どうしたの?」
「なんでもないと言ってますでしょう」
「そう?」
ならいいけど、とまた呟いて、イシトはかちゃかちゃと何かの音を立てている。おそらく選んだカップを棚から降ろしたのだろうが、その『おすすめのカップ』とやらを目の当たりにする勇気がリザリーにはかけらもなかった。
「豆はどうしようかなあ」
イシトはというと、人の気も知らずにのほほんとコーヒー豆を選んでいる。……豆?
「……ちょっと、イシト」
「何?」
小さいスコップのような計量スプーンでコーヒー豆を何かの機械に放り込んでいたイシトは、振り返りながら機械のスイッチを入れた。途端に響く、がりがりと豆が挽かれる音に、なんだか気後れがする。
「私注文なんてした覚えはありませんわよ」
控えめに、我ながらごく控えめにそう言うと、イシトは目を丸くする。そしてこう詰め寄った。
「カフェ・オレでいいんだろ?」
「……は?」
「カフェ・オレなら飲めるよね?」
「え、ええ……飲めますけど」
「ならいいじゃないか」
こともなげにそう言うと、イシトは機械を止めて粉になったコーヒー豆を取り出した。挽き立てのコーヒーのいい香りがふわりと広がる。それに一瞬心を奪われてしまったおかげで、そのまま帰るという選択肢もともに奪われてしまった。……いったい何がどういいというのかしら。
それきりイシトは、粉をドリッパーにかけたりカップを温めたりと忙しく動き始めたため、ますますリザリーは話しかけるタイミングを逃してしまった。……強引なのはイシトの方なのに、邪魔をするのがなんとなく悪い気がする。普段なら相手の都合など知ったことではないというのに。
多分あれですわ、とリザリーは思う。……多分あれだ、珍しくイシトがきびきびと動いているからだ。普段は学生服のまま向かいのリドリムの部屋に転がり込んでだらけているやる気ゼロの駄目男が、シャツにエプロンという小ざっぱりした格好で、まめまめしく働いているからだ。それも自分から。
……何のために?
「……っ!」
もう何度目かわからないが、リザリーは今度こそ盛大にカウンターに突っ伏した。……よくわかりませんけど、最大級の屈辱な気がするのは何故かしら!
「……あの、リザ」
「お黙りなさい。それ以上無駄口をきいたらカラスの餌にしてさしあげますわよ」
何か言いたげなイシトの声がする。それを無理矢理はねつけて、リザリーはぐっと拳を握り締めて耐えた。……あのお子ちゃまの普段の無気力ぶりをよく知っているから、だからアレがちょっとやる気を出しただけで、それが非常に珍しくて輝いているものに見えてしまうのですわ。きっとそうですわ。だいたいあの服装だって、いつもの制服と大差ありませんわよ。ここで引いたら負けですわ。そう心に強く言い聞かせて、必死に平静を保つ。……何の勝ち負けなのかがそもそも謎だが。
そんな風にリザリーが悶々とわけもわからず葛藤していると、かちゃんと小さな音がした。
「はい、できたよ」
……覚悟を決めるときかしら。そう観念したリザリーはのろのろと顔を上げる。白地に金の縁取りの、鮮やかな花と蝶が控えめに描かれたカップが目の前に置かれていたがしかし、中は空だった。
不思議に思って、リザリーはつい身体を起こす。……そして次の瞬間、嫌と言うほど後悔した。
イシトが、両手にそれぞれ持った二つのポットで、カップに淹れ立てのコーヒーと温めたミルクを器用に注ぐ。……そう、できあがったカフェ・オレを注いで寄越すのではなく、リザリーの目の前で。
唖然としたリザリーが見守る中、黒と白が『おすすめのカップ』の中できれいに混ざる。そしてイシトはこともあろうにそのカップをいったん手に取ると、断りもせずにさらさらと砂糖を入れて丁寧にかき混ぜ始めた。
「……冗談じゃありませんわ!」
気がつけばリザリーは、思わず椅子を蹴倒さんばかりの勢いで立ち上がっていた。後悔など通り越して頭の中が半分真っ白になっていた。
「ど、どうしたのさ? 今日は砂糖だめな日?」
「冗談じゃありませんわよ!」
リザリーは壊れた機械のようにそう繰り返す。……本当に冗談じゃない。何ですの、その、まるで……まるで、自分の好みの配合はよく知っていますとでも言いたげなその態度は!
「さらばですわっ!」
「ええ!?」
脇に置いた荷物を乱暴にひっつかみ、踵を返す。だがその時、かちゃんと小さな音と、同じく小さな呟きがまた聞こえた。
「そっか……帰っちゃうのか」
寝言は寝ておっしゃい。……その瞬間、リザリーは直感的に思った。……帰りますわ。帰るにきまってますわ。だって、ここで帰らなければ……今振り返ってその姿を見てしまえば、その声を聞いてしまえば、自分の中のイシトはイシトでなくなってしまう。
「残念だな。……君に、飲んでもらおうと思ったんだけど」
……何ですのそれは、とリザリーは思う。……何ですのそれは。計算ずくなのかしら。そう言えば私が帰らないとでも思っているのかしら。そう言ってやりたくてたまらなかった。そして、それがおそらく言えないであろうことも十二分にわかっていた。
リザリーは振り返った。……イシトは、相変わらずいつものとってつけたような笑みを浮かべている。それなのにそこにいるのは、普段の余裕綽々で癪に障るやる気ゼロの軟弱男ではなかった。ちょっとだけ悲しそうに眉を寄せて、きゅっと肘の辺りを片手で握りしめたりなんかして、こう言ってよければ、非常にしおらしかった。認めたくはないが。
「おいしい?」
「……まあ、悪くはありませんわね」
「よかった。あ、これも食べなよ。おいしいよ」
そして気がついてみれば、自分は結局再び席に戻ってカフェ・オレをいただいているのだった。イシトはにこにこと機嫌よく笑みを浮かべて、お茶請けのクッキーなんてものまで差し出してくる。それはやや固いが、ほんのりとりんごの味がして甘く香ばしかった。
「これもあなたが作りましたの?」
うっかりそう尋ねてしまい、リザリーはまた嫌というほど後悔する。しかしイシトは、幸いにも首を振ってくれた。
「違うよ、これは店長の作り置き。これで最後なんだ」
そう、と安堵しかけるがしかし、またもやイシトの追い討ちが飛ぶ。
「もっと食べたいなら作ってもいいけど……一時間くらいかかるかなあ」
作れますの! とリザリーは思わずツッコミを入れたくなった。それはもう全力で。……だがしかし、それはぐっとこらえた。それが墓穴を掘るであろうことをようやく悟ったからだ。……もしも、このままこいつが一時間かけてクッキーを焼き始めた日には、私卒倒するかもしれませんわ。
もう余計なことを話すのはやめて、リザリーは黙々とカフェ・オレを口にする。頭が真っ白になっているおかげで、残念ながらカフェ・オレの方は味がわからなかった。だが、きっと本当は素晴らしく自分の好みにぴったりな味なのだろう。……したたかでちゃっかりしていて図々しく抜け目のないイシトのことだから!
一方的に喋るイシトに適当につきあいつつ、リザリーはようやくカップを空にして立ち上がる。今度はイシトも止めはしない。おいしかったかと聞かれ、のろのろとうなずく。そして料金を払って帰る。それで、この疲れるにもほどがある仕事も完了のはずだった。……だから最後の最後に爆弾発言が待っていることなど思いもしなかった。
「お金? うーん……いくらにしようかなあ」
……リザリーは、今度こそあっけにとられて立ち尽くした。
「まさか、メニューにありませんの? カフェ・オレでしょう?」
「ああ、いや、あるよ。あるんだけどね。色々違うんだよ」
「違う?」
うん、とイシトは一つうなずく。そして、言うに事欠いてこう言った。
「もちろんカフェ・オレはメニューにあるんだけど、アイスだけなんだ。ホットはないんだよ。それにいつもはこんないい豆使わないし、ミルクの量も全然違う。……ああ、何より普段はバイトの僕が淹れたりしないからね」
「淹れたりしない、ですって……?」
「うん」
やっとの思いでそう尋ねたリザリーに、イシトはいつもの笑みで答えた。それはもう、まったくもっていつものとおりに。
「お客さん来なくてあんまり暇だったからさ、店長がコーヒーの上手な淹れ方教えてくれるって言うんだ。じゃあどうせならってことでカフェ・オレを習ったんだよ。コーヒーは特別好きなわけじゃないって聞いてたから、それならカフェ・オレの方が飲んでくれるかなと思って。早く試したくて仕方なかったんだ。…まさか、本人が通りかかってくれるなんて思っても見なかったけどね」
………………誰かこいつに恥という単語を教えておやりなさい。
「リザ? やっぱり具合悪いんじゃないの?」
ついに肩を震わせてうつむいてしまったリザリーに、イシトが声を上げる。今度はなんでもないと答える余裕すらなかった。
「早く帰った方がいいよ。僕は店番があるから送っていけないけど…いや待てよ、どうせお客さんいないんだから一緒に……」
「おとといきやがれですわー!」
思わずリザリーは声を荒げてしまう。イシトはというと、ちょっとだけ驚いたように首をすくめる。そして前に回りこんで、ご丁寧にドアを開けてくれた。
「わかったよ。じゃあ気をつけて……なんて必要ないだろうけどね」
「お待ちなさい。料金を払っていませんわ」
「ああ、うん。……やっぱりいらない」
……リザリーは、つい耳を疑った。
「………………は?」
「僕のおごりでいいです」
「おごり!? あなたが!?」
「何、その失礼な反応……」
くわんくわんと、軽く殴られたような衝撃がリザリーの頭を駆け巡る。……おごり。あの守銭奴が!
イシトは苦笑しながら、こう言った。
「まあたまにはね」
もはや言葉もないリザリーをよそに、イシトはひらひらと手を振る。変わりに今度何か食べさせてね、と付け加えることも忘れないのがなんともイシトらしかった。
*
数日後。
「……おい、リー」
「何ですの」
ケセド男子寮231号室のカウンターキッチン。そこに転がり込んでいたリザリーに、部屋主が脱力した声をかけてくる。
「お前の料理の腕が上がるのはいいことだし、食わせてもらってる身分でこんなことを言うのはどうかと思うけど。だけど……だけど、こうも毎日クッキーってのはどうにかならないのかよ!?」
「止めないでくださる!」
リザリーは振り向くと、ミトンをはめた手を振り上げて力説した。
「言ったでしょう、これは私の沽券に関わる問題だと! 腕を上げて、あの小僧っ子に同じ思いを味わわせてやらないと気が済みませんわ!」
「リーちゃんの名誉とクッキーにどんな関係があるのかぜひとも情熱的な説明がほしいよね!」
「イングは黙ってなさい!」
自分の真似をしてクッキー生地をこねているイングリットが元気に呟く。コーヒークッキーとやらを作るつもりらしく、豆をざらざらと生地に入れている。……クッキーというのは練ってはいけないはずですけど。というかせめて豆は挽くべきかと。
「で、結局何でだよ」
リドリムが苦笑交じりに呟き、リザリーは言葉に詰まった。
「それは……言えませんわ」
「お前がそこまで思いつめるなんて……一体何があったんだよ?」
「思いつめてなんかいませんわよ。……とても言えやしませんけど」
日曜の臨死体験を思い出してリザリーは顔を熱くする。……そう、とても言えやしない。あの無気力の代名詞のようなイシトが自分のためにカフェ・オレの淹れ方を習い、そこにまさに運命のように通りかかってしまった自分に、店を勝手に貸し切りにして『おすすめのカップ』に『こんないい豆』で目の前で好みどおりに淹れてくれて、しかも砂糖まで混ぜてくれてクッキーも一時間かけて焼こうとする懇切丁寧ぶりで、あまつさえ守銭奴のくせに奢りなど。……いやこの際あの気紛れ小僧の行動パターンはどうでもいい。
問題は、イシトではなく自分なのだ。しおらしいイシトに、ペースを乱された自分。……まったく、何が『君に飲んでもらおうと思った』なのかしら。まさか口説いてでもいるつもりなのかしらそれは。……ああ、あの馬鹿がポット二つでなんて本格的に淹れるから!
「リドにも言えないの? なら、お友達になら言えるの? ミヤお姉さんとか、イシトちゃんとか」
「それこそ不可能ですわー!」
イングリットの口からイシトの名前が出て、リザリーは慌てふためいた。あんな軟弱男、友達などではない。断じてない。
……あの一連の行動がもしも無意識の天然だったならば、何が何でも地獄に叩き落してやりたい。いやあの鉄面皮のことだから、実は全て計算ずくでこちらの反応を楽しんでいたという可能性も捨てきれないのが恐ろしい。……ああ、さぞかしあいつは女性にもてることでしょうね。あのやる気のなさをどうにかしさえすれば!
そこでさらに顔が熱くなって、リザリーは慌ててオーブンの火を止めた。……火力が強すぎたかしら。まあでもこれはこれでいいはずですわ。一度くらいは生焼けクッキーでお腹を壊してもらわねば!
その後もしばらく、屈辱にほてった顔の熱は治まることはなかった。そんなリザリーにできることといったら、リドリムとイングリット相手に散々特訓を繰り返す以外にはないのだった。おかげで、たしかにリザリーのクッキーを作る腕は上がった。
だがしかし、リザリーは忘れていた。『したたかでちゃっかりしていて図々しく抜け目のない』イシトが、リザリーが味わったようないたたまれなさを素直に覚えるわけもなく、リザリーはリベンジを果たすどころかむしろ返り討ちに遭いかねないことを! ……だがまあ、それはまた別の話だ、きっと。