2012/02/26 00:16:49
どこかで一度書きたいなと思っていたこと。
書いて、自分の中で整理したいなと思っていたので書きます。
なので、とりとめもなく長い記事になると思われ。
個人的には暗い話でもなんでもないんですが、多分他の人は暗いと感じるでしょうからワンクッション。
そんな、ちょっぴり昔に繋がる話です。
書いて、自分の中で整理したいなと思っていたので書きます。
なので、とりとめもなく長い記事になると思われ。
個人的には暗い話でもなんでもないんですが、多分他の人は暗いと感じるでしょうからワンクッション。
そんな、ちょっぴり昔に繋がる話です。
まあ妊娠してからというもの、皆さんによくしていただいてます。
皆が皆おめでとうと言ってくれて、職場なんて至れり尽くせり。
高い棚の商品を取ろうとしたら誰かが必ずすっ飛んできてくれるし、出掛けに吐いて遅刻したら責めるどころかどんな物の匂いに注意すべきか懇切丁寧に教えてくれるし。
極めつけ、妊婦が触っちゃいけない商品というのがあるのですが、こないだ見たらパッケージに『うたねさんは触っちゃだめ!』と書かれたメモが貼ってあってちょっと感動しました。
(ちゃんと密封されてる物だから、踏みつけて中身撒き散らしでもしない限り大丈夫なんですけどね)
それでも一人、おめでとうと言ってくれなかった友達がいます。
それは予想済みのことで、勿論私も期待してませんでした。
どう報告しようか迷ってるうちに年が明けて、年始メールが来たので、今しかないと腹をくくって、妊娠したという事実だけ伝えて。
ただ、文面で「おめでとうは言わない」と突きつけられると、やっぱりちょっと寂しかったというか。
……そんなに妊娠望んでたわけじゃないんですけどね! まともに育てられる自信なんかないし!(え)
そしてこう言うと、大抵の人は「そんなの本当の友達じゃないよ!」と言うわけです。
彼女なりに理由があって、私もそれを説明するのですが、まあ理解してもらえないわけです。
それはちょっと嫌だ。
本当の友達って何でしょうね。
何でも言い合う、相談し合う仲でしょうか。
そしたら私、そんな友達一人もいないけどな(笑)
別に意地とか見栄とかで相談しないわけではないです。相談できることは相談します。
ただ友達って結局学生の頃に付き合ってた人たちなので、今ではもう大分住む世界が違ってるわけです。
相談するとなると、まず状況を把握してもらうのにお互いものすごく時間と労力がいるわけで、それだと家族の方が手っ取り早い。
それにやっぱり、親しき仲にも礼儀ありと言うしな。
『何でも言い合う』はどうだろう……「この人にははっきり意見言う!」と決めてる人ならいますけど(笑)
『言い合う』と『言い合える』はちょっと違うと思うのです。
もし相談されたら真剣に考えようとは思うから。
私の本当の友達がどんなものかなんて、私が決めることじゃないのかな。
……って、こう書くと未だに思春期の主張みたいですけど。
件の彼女は、所謂性同一性障害の人です。
手術もして名前も戸籍も変えたから結婚はできるけど、やっぱり子供は産めない。
だから友達が妊娠しても、おめでとうは言えない。それは誰にでもそう。
そりゃそういう自分の事情を横においといて他人を祝福できれば、それは素晴らしいことですよ。でも現実、まだできないんだからしょうがないじゃないか。
一年に一度ぐらいしか連絡取らないけど、大学時代の友達なので、出会ったのはそれなりに前です。その時は手術も戸籍変更もまだでした。
(ていうか皆忙しいから、この年になるとメールも三年ぶりとか普通だと思うんですが、私だけですか)
その頃の彼女と、今の彼女と、比べてどうだ。
在学中に手続きが済んで、卒業して、その次に会った時の彼女のスカート姿をよく覚えています。
仕事帰りだったから、ベージュのブラウスに黒のスカートという地味な色合いだったけど、とても素敵でした。
卒業式の袴姿より感動したもんだ。
同業者なので仕事の愚痴は多々あれど、その他の悩みなど言い合ったことないです。
(そういえば彼女自身の口から「私は性同一性障害です」と聞いたこともないです)
初めて会った時の独特の雰囲気で、障害のことはすぐ気づいたけど。
そんなのお構いなしに、ああこの人好きだなあと思ったんだ。
その時のこともその時の気持ちも、まだ忘れていない。
だから、私たちは友達です。少なくとも私はそう思っています。
ちなみにその後の年始メールのやりとりはというと。
「妊娠しました」→「おめでとうは言わないよ。でも皆に言ってないから」→「わかってるから別にいい。それよりそっち自棄酒になってないか」→「なってるけど、最近は一晩で立ち直れるから大丈夫」→「それならいいけど飲みすぎるなよ」→「大丈夫、明日エノテカの福袋買いに行かなきゃいけないから!」→「こちとら禁酒中だー!」と続き、やがてはエノテカの福袋がいかに素晴らしいかについて盛り上がって終わりました。
正月早々ひどく精神力を使いましたが、一山乗り切った気分でした。
彼女も一晩で立ち直れるようになったんだなあと思いました。
(そういう嘘をつく子じゃないので、本当に一晩で区切りをつけてくれたと信じます。産まれたら教えろと言われましたし)
まあ要するに、その子が好きなんだよと。それだけです。結局。
そういう根っこの部分を大事にしたいんです。
余談ですが、高校の時の友達がやっぱり正月にメールをくれまして。
「性同一性障害の治療を始めるから、来年の今頃は声や外見が変わってるはず。だから今年の新年会でカミングアウトしようと思うんだがどうか」だそうです。
お前もかーー!!
親しい人たちだけの少人数の新年会だから、言ってもいいのではと答えておきましたが。
そういえばその後どうだったか聞いてないや(え)
明日あたりメールしときます。
皆が皆おめでとうと言ってくれて、職場なんて至れり尽くせり。
高い棚の商品を取ろうとしたら誰かが必ずすっ飛んできてくれるし、出掛けに吐いて遅刻したら責めるどころかどんな物の匂いに注意すべきか懇切丁寧に教えてくれるし。
極めつけ、妊婦が触っちゃいけない商品というのがあるのですが、こないだ見たらパッケージに『うたねさんは触っちゃだめ!』と書かれたメモが貼ってあってちょっと感動しました。
(ちゃんと密封されてる物だから、踏みつけて中身撒き散らしでもしない限り大丈夫なんですけどね)
それでも一人、おめでとうと言ってくれなかった友達がいます。
それは予想済みのことで、勿論私も期待してませんでした。
どう報告しようか迷ってるうちに年が明けて、年始メールが来たので、今しかないと腹をくくって、妊娠したという事実だけ伝えて。
ただ、文面で「おめでとうは言わない」と突きつけられると、やっぱりちょっと寂しかったというか。
……そんなに妊娠望んでたわけじゃないんですけどね! まともに育てられる自信なんかないし!(え)
そしてこう言うと、大抵の人は「そんなの本当の友達じゃないよ!」と言うわけです。
彼女なりに理由があって、私もそれを説明するのですが、まあ理解してもらえないわけです。
それはちょっと嫌だ。
本当の友達って何でしょうね。
何でも言い合う、相談し合う仲でしょうか。
そしたら私、そんな友達一人もいないけどな(笑)
別に意地とか見栄とかで相談しないわけではないです。相談できることは相談します。
ただ友達って結局学生の頃に付き合ってた人たちなので、今ではもう大分住む世界が違ってるわけです。
相談するとなると、まず状況を把握してもらうのにお互いものすごく時間と労力がいるわけで、それだと家族の方が手っ取り早い。
それにやっぱり、親しき仲にも礼儀ありと言うしな。
『何でも言い合う』はどうだろう……「この人にははっきり意見言う!」と決めてる人ならいますけど(笑)
『言い合う』と『言い合える』はちょっと違うと思うのです。
もし相談されたら真剣に考えようとは思うから。
私の本当の友達がどんなものかなんて、私が決めることじゃないのかな。
……って、こう書くと未だに思春期の主張みたいですけど。
件の彼女は、所謂性同一性障害の人です。
手術もして名前も戸籍も変えたから結婚はできるけど、やっぱり子供は産めない。
だから友達が妊娠しても、おめでとうは言えない。それは誰にでもそう。
そりゃそういう自分の事情を横においといて他人を祝福できれば、それは素晴らしいことですよ。でも現実、まだできないんだからしょうがないじゃないか。
一年に一度ぐらいしか連絡取らないけど、大学時代の友達なので、出会ったのはそれなりに前です。その時は手術も戸籍変更もまだでした。
(ていうか皆忙しいから、この年になるとメールも三年ぶりとか普通だと思うんですが、私だけですか)
その頃の彼女と、今の彼女と、比べてどうだ。
在学中に手続きが済んで、卒業して、その次に会った時の彼女のスカート姿をよく覚えています。
仕事帰りだったから、ベージュのブラウスに黒のスカートという地味な色合いだったけど、とても素敵でした。
卒業式の袴姿より感動したもんだ。
同業者なので仕事の愚痴は多々あれど、その他の悩みなど言い合ったことないです。
(そういえば彼女自身の口から「私は性同一性障害です」と聞いたこともないです)
初めて会った時の独特の雰囲気で、障害のことはすぐ気づいたけど。
そんなのお構いなしに、ああこの人好きだなあと思ったんだ。
その時のこともその時の気持ちも、まだ忘れていない。
だから、私たちは友達です。少なくとも私はそう思っています。
ちなみにその後の年始メールのやりとりはというと。
「妊娠しました」→「おめでとうは言わないよ。でも皆に言ってないから」→「わかってるから別にいい。それよりそっち自棄酒になってないか」→「なってるけど、最近は一晩で立ち直れるから大丈夫」→「それならいいけど飲みすぎるなよ」→「大丈夫、明日エノテカの福袋買いに行かなきゃいけないから!」→「こちとら禁酒中だー!」と続き、やがてはエノテカの福袋がいかに素晴らしいかについて盛り上がって終わりました。
正月早々ひどく精神力を使いましたが、一山乗り切った気分でした。
彼女も一晩で立ち直れるようになったんだなあと思いました。
(そういう嘘をつく子じゃないので、本当に一晩で区切りをつけてくれたと信じます。産まれたら教えろと言われましたし)
まあ要するに、その子が好きなんだよと。それだけです。結局。
そういう根っこの部分を大事にしたいんです。
余談ですが、高校の時の友達がやっぱり正月にメールをくれまして。
「性同一性障害の治療を始めるから、来年の今頃は声や外見が変わってるはず。だから今年の新年会でカミングアウトしようと思うんだがどうか」だそうです。
お前もかーー!!
親しい人たちだけの少人数の新年会だから、言ってもいいのではと答えておきましたが。
そういえばその後どうだったか聞いてないや(え)
明日あたりメールしときます。
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